さあチェスを始めよう
今日チェスを始めようと思い立ったあなたは大変幸せです。これから、未知の世界にお誘いいたしましょう。最初にチェスを始めるには、オーソドックスな方法としてチェス盤とチェス駒をそろえることが必要です。
本だけや講義だけで覚えようとする人もいますが、これはお勧めできません。これから、チェスという高等(?)計算をするのに何の道具もなく暗算だけしようというのは冒険です。盤や駒がなければ、せっかくチェスを覚えても友達や家族とチェスゲームができませんね。
チェスの盤と駒には大きさが色々あります。競技用には大体大きさが決まっていますが、皆さんがなさる練習用とか、友達とチェスをするときの駒と盤の大きさには特に定めがありません。でも、せっかくチェスをするには、少しいいものを使いませんか。おもちゃのように小さいものではあんまり興がありません。皆さんにお勧めするのは、フランス製の木製の駒でキングの大きさが82mm、盤の大きさが同じく木製の1マス45mmの大きさのものをお勧めします。

これが競技用になると、日本ではキングの大きさが87mm、盤の大きさが1マス50mmが使われます。国際的には更に大きく、キングの大きさが92mm、盤の1マスの大きさが55mmのものが使われます。
日本では競技用に、会場設営に便利なようにビニール製の盤やプラスチック製の駒が使われることが多いですが、皆様のご家庭に揃えるものとしては木製の駒をお勧めします。
さて、チェスを習うには、チェスのルールはとても簡単です。ルールを覚えるには、幾つか方法があって、最も受動的な方法はカルチュア教室等に通うことです。JCAでは幾つかのカルチュア教室とタイアップして教室を開いています。
→教室の一覧はこちら。
カルチュア教室や区の教育委員会で開いているチェス教室は残念ながら週に1度とか月に2回だけです。もう少しみっちりチェスをしたいときには、クラブ通いも良いでしょう。ただ、クラブにはベテランが多く、ビギナーのあなたにはなかなか楽しめないところがあります。
東京池上のチェスセンターには日曜日に運がよければ、会長が来ていてどんなビギナーの方でも優しく手ほどきして下さいます。
ルールを学ぶには書籍でもできます。お勧めするのは日東書院の「図解早わかりチェス」。もう少し詳しく知りたい方には同じく日東書院の「最新早わかりチェス」をお勧めします。その他にも幾つかの書籍がありますが、ルールに関しては間違ったものもあり、お勧めできないものもあります。
市販のほとんどの洋書は競技プレイヤー向きの定石書や、技術書ですが、ビギナーや家族で楽しむ人が時間のあるときに頭をひねり、知らず知らずのうちに上達する、楽しいチェスの問題集もいろいろ用意してあります。
→ 書籍案内はこちらのページをご覧下さい。
チェスをする若い人なら学校のチェスクラブに入って先輩から手ほどきをうけたり、色々な手がありますが、そうでない皆さんはお友達とチェスをしたり、ご家族でチェスを気軽に楽しむことのほうがメインでしょう。そういうときは、チェスは考える遊びですから、あんまり勝敗にこだわらず考えることを楽しむということに徹してください。
チェスにはこのようなフレンドリーな楽しみ方の他に、競技チェスというまったく別の目的のチェスがあります。これはチェスの日本一を決める大会に出たり、世界選手権の予選にでたり、チェスオリンピックの日本選手になったり、それからチェスが夏季オリンピックの種目になったとき(もうすぐなります!!!)、日本チームの選手になることを目指すなどと、そのような正式競技を目指すチェスです。
あるいはチェスにはレイティングという国際的なランキングがあり、そのランキングを競うためのチェスもチェス競技です。世界中のチェスプレイヤーの共通な目的は自分のレイティングを高くすることでしょう。競技チェスにはフレンドリーのチェスと違ってもう少し緻密なルールが適用されます。それはチェスの国際団体である国際チェス連盟が定めたもので全世界共通で、世界中の現役プレーヤーは全員が、このレイティングをめぐって戦います。チェス競技に参加する人は技量の高い人でも低い人でも遊びの要素は少なく、皆真剣に対局します。自分も真剣に考え相手も真剣に集中してくれるからチェスの醍醐味が味わえるのです。チェスの他の競技と違うところは、この競技チェスにはそれほど強い人でなくても、誰でも参加できるところです。そして、全ての競技チェス参加者にレイティングがつきます。そのためには、国際統一団体直属の日本チェス協会に入会しなければなりません。競技チェスは水泳で言えば、例えば100mとか、1500mとかの競泳であって、選手の目的は自己の最高記録や日本記録、あるいは世界記録を目指す競技です。→スイス式全国大会
チェスの場合は、タイムはとりませんがそれに替わる目標が、レイティングを高くするという目標です。それに引き替え、フレンドリーのチェスはいわゆる海水浴や遠泳大会のようなもので特に記録とかにこだわらず楽しむものです。
競技チェス、フレンドリーのチェス、どちらのチェスを楽しむかは、皆さんのご自由でです。
チェスには色々な楽しみがあって、チェスの芸術、名人のゲームはみんな芸術です。芸術を楽しむということもできます。古典的な名人のゲームを並べて感動したり、芸術的なチェスの問題作品を鑑賞したり、そのような遊びもあります。これは独りでできる遊びです。
最近はチェスのコンピュータ、ソフトがあり、一人でコンピュータと対戦して楽しむこともできますが、最近のコンピュータはなかなか強く、機械と対戦して楽しむにはなかなか辛抱がいります。それからインターネットばやりで、インターネットで見ず知らずの人と対戦することもできますが、こちらもベテランが多く超早指しでチェスの技術の素養がない方はきっと面食らってしまうでしょう。まあ、慣れれば面白いです。とにかく道具をそろえてチェスを始めましょう!